その先にあるもの

なかなか行けずにいた勝沼醸造。

やっとこの機会に訪れた。

 

 志村さんの分かりやすい説明で案内してくれた。

世界のワインの歴史。勝沼の葡萄の歴史。国産ワインの現実。

日本政府(国税庁)の考え方。地元農家との関わり。後継者の問題。

温暖化への対策。そして勝沼醸造の未来。

短い時間の中でいろんな事を話してくれた。

製糸業から始まった勝沼醸造が今大きな転換期にきている。

今まで植えてあった葡萄の木(カベルネソーヴィニョン、メルロー)を抜いて

そこに甲州(日本原産のワイン用ブドウ品種)を植えるという。

しかも垣根式栽培でやる。(写真上)

無謀とも言える挑戦が始まった。

ちゃんとしたブドウができるまで最低5年はかかる。

その間、この畑はお金を生まない。いや、むしろお金を費やす。

そもそも5年後にいいブドウができる保障なんてどこにもない。

会社のしては苦渋の選択だったに違いない。

僕は、なんでそこまでリスクを冒してまでやるんだろうと思った。

志村さんは笑いながら答えた。

「やらなきゃ何も始まらないでしょ?」

こうも言った。

「世界と戦える品種は甲州しかない。」

 

 

勝沼醸造は夢と希望と使命を胸に、新たな一歩を踏み出した。

僕も大きな一歩を踏み出そう。

未来を信じて、、、、