肉のまる公 後編

年に2度開かれる、長野県の牛の競りに参加した。

もちろん、関係者以外入ることが出来ないが、

まる公さんが、僕らを誘ってくれた。

レーンに吊り下がった牛は3mをゆうに超す。

牛は近くで見ると本当にでかい。(重さは約600k)

豚が子犬に見える。(ちなみに豚は80kくらい)

 

今日は100頭以上の牛がずらりと並ぶ。

こんなこと普段まずない。

いわば、牛祭り。みんなこの日を待ちわびていた。

1頭、数百万する高価な買い物だ。

間違いは許されない。

自分の知識と経験がものをいう。

これが、いわゆる目利きってやつだ。

その目が確かな業者(お肉屋さん)とのつながりが

僕にはどうしても必要だった。

 

今日、改めて、まる公さんで良かったと思った。

二人の知識、経験、情熱は、僕にとって本当に心強い。

まっとうな業者がレストランを育て、また

まっとうなレストランが業者を育てる。

 

僕はそうやって進化していく。

                            おわり

 

 

 

肉のまる公 中編

僕は月に一度は足を運んで二人と雑談をする。

長いとき5時間居たときもある。

豚のこと、生産者のこと、農協のこと、屠場のこと、などなど。

いち料理人として、知らないことが余りにも多かった。

でも、都内で働いていた時はそんなことまで、頭が回ってなかったし

料理のことだけで精一杯だった。

 

だから今こうして、その道のプロたちと出会えるのが嬉しい。

僕は、いろんなことを、二人から教えてもらった。

出会えて良かった。

この先もずっと付き合っていきたいと思う。

 

 

家族のように、、、

                               

 

 

肉のまる公 前編

僕の生命線である豚。

質の良い豚を安定して仕入れる為には、

お肉屋との蜜な関係が必要不可欠だ。

店をオープンした頃は、直接、生産者から豚を半頭で買っていた。

今、思えば余りにも、リスクが高いことだった。

言いたい事があっても生産者には直接言えない。

切られたらおしまいだからだ。

 

でも、今は違う。

彼ら(写真上、社長と息子)の厳しい目を通って選び抜かれた豚たちが

僕の手元に届くわけだから、、、

こんな頼もしいことはない。

僕は、

「この二人なら、安心して任せられる。」と思った。

そう言い切れるまでの、絶対的信頼は、きのう今日では作れない。

 

信頼とは、時間がつくりだすものだ。

                               つづく