桜と城

高島城の桜が見頃を迎える。

この城は通称、諏訪の浮城(水城)と言われ、当時は諏訪湖に突き出ていた。

織田信長、豊臣秀吉の下に仕えていた日根野高吉という武将が築城。

7年という異例の短さで完成させた。

この工事に携わった村人たちの労役は計り知れない。

1598年に高島城が完成。諏訪藩初代藩主となる。

その後、諏訪頼水が2万7千石で入封。

明治維新まで、大きな反乱もなく諏訪の治安を守っていった。

奈良時代の貴族の行事が起源といわれる花見。

徳川吉宗の時代には庶民に広まっていったという。

何百年も毎年春に桜が咲くと花見をしてきた日本人。

桜は日本の文化そのものである。

自粛する必要ないと思う。

桜だって僕だってみんな再起を誓っている。

その気持ちに変わりはないのだから、、、

瀬戸内の高級魚

マンボウのような魚、これが、マナガツオ。真名鰹と書く。

産卵の為、初夏に瀬戸内に入ってくる。そして晩秋に外洋にでる。

この習性が鰹に似てること。

鰹が獲れない瀬戸内で、香川の漁師が

「これこそ真の鰹だ!」と言った。という諸説がある。

関西では高級魚として人気がある。

味はとても繊細で、品格を感じる。

「刺身が一番だ!」という人もいるが、僕は「焼き」が好きだ。

今日も命をいただきます。(手を合わせる)

見つめ直す

先日、河口湖のイタリアン、CASA OSANOへ足を伸ばした。

ここは計画停電の地域で、先の見えない不安を、僕らは小佐野夫婦から聞いていた。

だから、長野と山梨とでは明らかに状況が違うし、心境が違う。

河口湖の町は静まり返っているという。

小佐野さんは言っていた。

こんな時だからこそ気づいたことがある。

それは、お客さんを迎え入れる気持ち。

「来てくれて、本当にありがとう。」という一番シンプルな気持ち。

改めて、そう思えるようになったという。

忙しいと、こんな当たり前の事が薄れてしまう。

見えなくなってしまう。

だから忙しい時ほど、気をつけなくてはいけない。

肝に銘じなくてはいけない。

一足お先にと甲府の桃と桜は花を咲かせた。

毎年、何があっても必ず花を咲かせる。

今年の桃や桜は何だか逞しく見える。

僕もこの花のように、心強く生きる。