より柔軟に

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上原農園のアスパラは諏訪の渋崎にある。

DANLOから車で5分程の所。

元々はカーネーションをやられていたそうで、そのハウスを生かして

5年前にアスパラを始めたそうだ。

思い切った決断だったに違いない。

知識もノウハウもないゼロからのスタート。

強い覚悟を感じる。

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28℃を超すと花がひらいて商品にならないという。

かと言って寒くてもダメ。

先週、マイナスになった時、一晩中火をたいてハウスの中を温めたという。

温度管理に神経使うと言っていた。

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生産者の矢島さんは、妹とお母さんと3人でアスパラを育てている。

なかなか手が回らないのが現状だ。

配達までしてたらなおの事。

矢島さんの状況、アスパラの状況を把握した上でお付き合いしていきたい。

一方的な要求は相手を苦しめるだけ。

自分が柔軟になればいいだけのこと。

その柔軟さが新しい発想やアイデアを生む。

 

こだわりはいらない。

こだわりは頭を硬くする。

 

 

 

気づきと築き

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僕が信頼を寄せてるまる公さん(お肉屋)の冷蔵庫。

快く中に入れてくれる。

ここに来れば同じ日に屠畜した豚を見比べることができる。

魚の目利きのように、ここで豚の目利きができるというわけ。

でも誰もがそれをできるわけじゃない。

時間をかけて信頼を築いてきたからこそできるのだ。

自分の主張だけ言ってもダメ。

相手の状況を知ることが大事。

状況は刻々と変化する。

だから綿密に連絡をとる。

その日々の積み重ねが信用に繋がっていく。

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DANLOの豚が美味しいのはここにある。

熟成や焼き方も確かにその要素ではあるが、大事なのはその前の段階にある。

いい関係を作ればいいものが手に入る。

人と人とがやっていること。

思いと思いが交錯すること。

何となくDANLOにいい豚が届くわけじゃない。

いろんな人の思いや選択の中で選ばれて最終的にDANLOにたどり着く。

 

だから食材は近い方がいい。

すぐ逢えるから。

ゆっくり話ができるから。

日々変わる相手の状況が見えるから。

 

結局、今日もまる公さんと2時間話した。

地味だけどこの時間好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旬をつかむ

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坂越(兵庫県)のあさり初入荷しました。

身がしっかり、ぷっくりしています。

砂をかんでいないのもいい。

生産者の気遣いを感じます。

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だから僕も気を使って料理を仕上げます。

このあさりが最大限生きるようにと。

今回は山菜の一種、うるいと合わせました。

 

春になるといろんな食材が出てきます。

それは僕にとってとても気持ちがいいこと。

がしかし、どれも時期がとても短い。

もたもたしているとすぐに終わってしまう。

だから柔軟にすばやく料理に落とし込む必要がある。

その時(旬)を見逃してはいけない。

常に頭を柔らかくして、(頭の中で)いろんな絵を描く癖をつけている。

その繰り返しである。

その蓄積が僕の料理。つまりDANLOの料理になる。

レシピもグランドメニューもない。

それがDANLOなんです。