僕はこの会に入って4年になる。
自分では、少しずつきのこの知識は増えているつもりだが、
ここにいるメンバーとの差は未だ歴然としている。
その差は縮まるどころか、むしろ開いている気がする。
もし、この会に入る試験があったとしたら間違いなく落とされていたと思う。
もしこの会がもっと真剣勝負の会だったら、僕の居場所なんてとっくにないと思う。
「あぁ 本当によかった。やさしい人たちばかりで。」
出来の悪い息子を持つ親心でメンバーは僕を見守ってくれている。
まさに、そんな感じだ。
しかし、このまま落ちこぼれきのこ芸人のままでは終われない。
いつか、いつの日か、この会には欠かせない存在になる日まで
僕の戦いは続く。