小さいからこそ強い

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一見、個人店に見えるレストランも実は企業だったり、

オーナーが別にいて5、6店舗飲食店を経営していてシェフは雇われだったりする。

店を始めて13年、僕は今まで従業員を雇ったこともないし、店を増やそうとも法人にしようとも思わなかった。

僕にはその欲がない。そこに興味がないのだ。

目の前にいるお客さんの食べてる姿を見ているのが好きで、幸せそうな顔をしてると「よっしゃー!」って思う。

売り上げもあまり気にしない。それより客数の方が気になる。

毎日10〜15人来てくれたら最高なんだけど、そううまくはいかないよね。

飲食店は水物だから。

でもこうやって続けてこれたのは常連さんが少しずつ増えてきたからだと思う。

夫婦2人きりでやってきたからこそ常連のお客さんは増えたんだと思う。

そうやって店は濃くなるし強くなると思う。

お客さんが店を育て店がお客さんを育てる。

そういう関係になれたら店は生き残れると思う。

地方でも多少つっぱった商売ができると思う。

かっこつけすぎはダメだけど自分の出したい料理は出せる。

 

僕は個人店の店の強みはそこにあると思っている。

DANLOが好きなお客さんは僕ら夫婦が好きで来てくれる。

僕はそう思う。

その同じ波長の人と会えるのが個人店の醍醐味であり、独立して自分の店を持った

最大の理由である。

人は結局、人がいないと面白くないのだ。

だから小さい店は強い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

程よい距離感

春の収穫祭

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今年はなかなか行けなくて思うように調達できなかった。

とは言え、一回行けば充分な量が確保できるのが山菜。

店で出すにはこれくらいあればいい。

つまり、、、

採れた量を嘆いているのではなく、行く機会を逃してしまったことを嘆いているのだ。

きのこもそうだけど、山へ行って食料を調達してくる。

それがが楽しい。

人が狩りをしていた頃のDNAが僕の中にまだ残っている。そんなふうに思う。

そう考えると次は鹿や猪かな?なんて思う。

でもそこに踏み切るにはちょっと勇気がいる。

山菜やきのこは手軽に行けるが野生動物はそうはいかない。

いろんな準備がいるしお金もかかるし、殺めて肉にするまでが大仕事だ。

チームで動かないといけないし、1人で完結できない。

そういう理由でここ何年も躊躇している。

僕はやっぱり現代人だ。縄文人にはなれない。

山は好きだけど街も好き。

どっちも程良い距離でいたい。

 

だから諏訪なのかな。

店と漁は同じ

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この時期僕らは仲間と一緒に福井県常神半島へ行く。

ふぐのフルコースと新鮮な魚を求めて。

僕は民宿の飾らない素朴な感じが好きだ。

ここには世界からの観光客もまだ来ていないようだ。

いつもと変わらない風景がそこにあった。

なんか安心した。

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しかし、今年は魚が異常なくらい捕れていないと言っていた。

こんな年は記憶にないと。

理由はいろいろ考えられるが、これだからとは言い切れない。

そんな単純なことではないようだ。

大女将が言っていた。

漁は博打やで、ほんま。

大量な時もあれば時化で何日も捕れない日が続くこともある。

実際この日も大潮と波で船は沖までは行ったが仕掛けを上げることができなかった。

常神の男たちのテンションは明らかに下がっている。

捕れたら機嫌がいいし捕れなきゃ暗い。

僕もそうだ。予約が入って忙しい時はいきいきしてるけど、

暇な日が3、4日か続くと余計なこと考えたり、落ち込んだりする。

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そうか!こう考えればいいのか。

店(DANLO)も漁も一緒だと。

お客さんは魚と同じで毎日読めない。

今日は満席だけど明日はゼロ。

理由はわからないが暇な日が続く。

それを何でだろう、と考えていてもしょうがない。

お客さんは自然なもの。

毎日程よく来てくれるのが理想だけど。

でも、その方がむしろ不自然なことと捉える。

漁ほどではないにしろ店も博打のようなもの。

いい時もあれば悪い時もある。

 

だから、もっと物事を大局的に見る力をつけたいと思う。