下諏訪を夜中の12時に出発して着いたのは朝の8時。
向かった先は宮城県の南三陸町。
この日は本当に寒かった。
月一回開かれる福興市で僕らはパスタ入りミネストローネを売った。
で、その収益を現地に置いてくるという仕組み。
お金の流れができる。それを復興の予算に充てる。
あの日からもうすぐ一年が経とうとしているのに、ここは時が止まっていた。
自分の目で見て何を思うのだろう?どんな感情が湧いてくるのだろう?
と現地を見る前は考えていた。
でも実際、この光景を目の前にしても不思議と落ち着いた冷静な感情だった。
たぶんそれは、あまりにもスケールがでかすぎて自分がこの現実をうまく飲み込めることができなくて、頭の中が停止した状態だったと思う。
それが素直な僕の感想だった。
原さんをはじめ、僕らをこの場所に連れて来てくれたみんな、ありがとう。
またみんなと遠征したい。
僕はこの光景を自分の心の中に焼き付けた。
だから、何年経っても忘れない。