新たな可能性

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熟成して更に旨味が増した猪のロース。

シンプルに豪快に焼く。

ナッツのような香り。透明な脂。食欲をそそる赤身の艶。

どれをとっても申しぶんない。

僕の知ってる猪の味とは明らかに違う。

こんなに可能性を感じた猪は初めてだ。

この味ならずっーと使い続けたいと思った。

 

生産者の山本さんが、「豚よりずっとうめーぞ。」と言っていたのを思い出した。

確かに、、、

 

僕の心の中にすっーと風が吹いた。

 

DANLOの新たな挑戦がはじまる。

無事終わる

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2週に渡って行われた諏訪のイベント、をかしまつりが終わった。

僕は不安な気持ちで当日を迎えていた。

実は一ヶ月位前から逆流性食道炎と診断され、胸が苦しくなったり、変なげっぷが出たり、

あんなに好きだった豚の脂身や揚げ物が受け付けなくなり、あっさりした鍋や蕎麦、うどんを好んで食べた。

そんな体調の中、前日に風邪(インフルエンザではなくて良かった。)をひいてしまい、当日となった。

だから、内心びびっていた。

滞りなく無事終わってくれることだけを考えていた。

明子には迷惑をかけたが、お客さんには100%で対応した。

なんとか乗り切った。

 

 

僕にとって長い長い一日が終わった。

 

今では体調もだいぶ良くなり、復活宣言を出すところまできている。

今回、改めて自己管理を徹底しないといけないと強く思った。

みんなに迷惑をかけるし、もう若くはないし、僕の代わりはいないわけだし。

 

保険にも入るか、、、

 

 

経済動物

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上が猪のロース、下が豚のロース。

明らかに違うのは長さ。豚の方が長い。

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他にも背脂の厚み、赤身の盤の大きさ、色、骨の硬さ、肉の味、硬さなど。

あらゆる点で異なる。

 

豚の祖先は猪。猪を家畜化し品種改良してきたのが今日の豚。

より人間が食べやすく、たくさんお肉(赤身)がとれて、脂身が少ないものを追求していろんな原種をかけ合わせた結果、今日の豚がある。

その為、豚は猪よりロース(胴体)が長く、脂身は薄く、肉質は柔らかく、とても歩度回りのいい商品となっている。

つまり、効率的で経済的で合理的なものが経済動物ということになる。

それは、豚に限らず、すべての家畜に当てはまる。

 

人間のために生まれてきたすべての経済動物たちが報われる方法はひとつ。それは、

人間が余すとこなく使い切ること。それしかない。

でも現実がそうじゃないのはわかっている。

その理想を現実なものにするには、一人一人の意識が重要だ。

大きなことでなくていい。

 

まずは目の前にある食べ物を捨てないことだ。