冬の愉しみ

早起きして戸隠に向かった。

このあたりはきのこの会で何度か来たことがある。

しかし、この時期は初めてだ。

僕は今年、本格的にスキーと向き合おうと思っている。

だから、産まれて初めて、ウエアーとブーツを買った。

せっかく長野県にいるわけだし、運動不足は否めない。

一式自分で揃えれば、誰だって嫌でもやるはずだ。

一緒に行った仲間。フランス人のドミニクとアメリカ人のキース。

日本人より日本のこと知ってるお二人。

彼らから日本酒の造り方や日本の伝統文化、さらにダジャレなんかも

僕は教わった。

リフトに乗っている間のフランス語、英語のミックスレッスン。

駅前のECCより面白くて為になる。

 

そして僕は、彼ら以上に日本のことを勉強しないといけないな。

日本人なんだから、、、

 

 

 

 

 

 

 

坂越の牡蠣

行ってきました。牡蠣の産地へ。兵庫県赤穂市坂越。

このあたりは牡蠣の養殖が盛んで海沿いを走るとたくさんのイカダが目に入る。

ひたすら牡蠣の殻を開ける作業。

坂越の牡蠣は、とにかくうまみがある。

身もぷっくりしていて牡蠣独特の嫌なえぐ味もない。

そして海水の塩分濃度が低く、牡蠣の塩加減が絶妙。

あと、火を通しても全く縮まない。

坂越の牡蠣は今まで食べた牡蠣の中で一番好きな味だった。

 

生産者の人から話を直接聞くことで牡蠣のいろんな事が分かった。

その中でも印象深かったのが、養殖といっても

「自然に頼る」ということだった。

海の力、注ぎ込む川の力、その川を作る山の力こそが、牡蠣を作っているという事。

その環境を整えてあげることが人間の役割。

そのバランスがちょっとでも崩れると牡蠣は死ぬ。

つまり人間の身勝手な行動がすべてを壊すということ。

 

「自然に頼る」ということは、人間が自然を汚さないことだ。

 

 

 

 

 

 

 

京都の敷居

僕らは京都へ向かった。

風情が残るこの街はいつ来てもいい。

紅葉はまだ早かった。

それでも充分だった。

僕らは決まって先斗町の割烹に行く。

大将に逢うために。

その大将と女将さん。

とても仲のいい夫婦だ。

この夫婦見てると僕らと似てるなぁとしみじみ思う。

15年後の僕らを見ているようだ。

大将は京都に身構えてた僕らの心をほぐしてくれた。

初めて行ったその夜、バーに連れられ、結局朝5時まで大将と飲み明かした。

かっこつけなくてもいい、背伸びしなくてもいい、片意地張らなくていい京都を見つけた気がした。

やっぱり人は人に逢いに行く。

何度もその店に通うということはそういうことである。