山の幸

僕らは信州のおふくろの味を求めて千代田荘に向かった。

岩魚、天然きのこ、鯉、ふき、野沢菜、そば、など信州を堪能した。

今風に言えば地産地消。

今、こういう料理を食べられる店が少ない。

家庭でもお店でも姿を消している。

明らかに継承していない。

「おばあちゃんは味噌から作っていたんだけどなぁ」と言う話はよく聞く。

昔からあるものは理にかなっている。

その土地の料理はその土地の暮らしそのものだ。

山荘の料理は母娘さんの二人三脚。

味付けはどれも品があって優しい。

山は紅葉が終わり、冬支度を始めてる様子。

実は僕らが今年最後のお客さんだった。

これから山荘も閉めて冬ごもり。来春を待つ。

次回は山菜の時期に伺いたいと思う。

帰り道、鏡湖周辺を歩いた。

チャナメツムタケがひょっこり顔を出していた。

さぁ、僕もこの採れたての茸でスープでも仕込もうかな。

 

今風に言えば地産地消。