ここは真鶴。僕らは2度目の海釣りに挑んだ。
この時期はカワハギがいい。
仲のいいA夫婦に手取り足取り教えてもらいながら
朝日が昇ると同時にスタートした。
1月の早朝の海の上。
かなり寒い。手がかじかんでうまく餌が付けられない。
前回は不甲斐ない結果に終わってしまったので、
今回はリベンジということだ。
何としてでも釣って帰る。
船酔いの薬も飲んで万全な態勢で望む。
ちっちゃいふぐは釣れるんだけど、、、
肝心のカワハギの方が、、、
時間はいたずらに過ぎて行く。
だんだん焦る私。
このままでは坊主に終わってしまう。
そんな時、、、
やったー!大きいの釣れた!
釣りド素人の明子がお目当てのカワハギを見事に釣った。
「おーすごいなー!」
と言いながら素直に喜べない私。
悔しくて仕方が無かった。
きのこにしても釣りにしても決まって神様は明子に幸運をもたらす。
僕には何が足りないのだろう。
センス?嗅覚?無欲の精神?素直な心?それとも運?
どうやらどれも足りないようだ。
きっと僕にはまだまだ邪心があるからだ。
今年41になる僕は厄と一緒に邪心も払わないといけない。