完走と感想

KC3S0238

晴れ渡る絶好のマラソン日和。

とうとうこの日が来てしまった。

ろくにトレーニングもせず本番が来てしまったのだ。

しかもただのマラソンではない。

トレイルランという山を走るとてつもなく過酷なマラソンだ。

と言っても経験がないためどのくらい過酷かは全く想像がつかない。

完走すらできるのだろうか?それもわからない。

つまり未知への挑戦なのだ。

スタートラインに立った今、僕は期待よりも不安の方がでかくなっていた。

午前7時半。八ヶ岳に大きな歓声が鳴り響いた。

さぁ、これから長い長い23kmの戦いが始まった。

間違いなく戦う相手は自分自身だった。

走り始めて5km位で足が上がらなくなった。

上りは歩くのが精一杯で走るなんてとんでもなかった。

あぁ、なぜ僕は今ここにいるんだろう。

なんで自ら好んでこんな辛い思いをしているのだろう。

八ヶ岳の雄大な景色を楽しむ余裕なんてあるわけがない。

声援に笑顔で答えることのできない自分。

途方もなく遠くに感じるゴール。

長かった。とにかく長かった。

KC3S0253

最後の力をふりしぼりなんとかゴールすることはできた。

タイムは3時間27分。早いか遅いかはわからない。

そんなことはどうでもいい。

完走しただけで充分だ。

達成感というよりは疲労感が先にきた。

ある意味トレイルランを知らなかったからできたかもしれない。

KC3S0257

知ってしまった今思う事。それは

次はないな。という事。

そしてこの大会を通じて得た教訓。

それは・・・

山は走ってはいけない。山は歩く所。

その一言に尽きる。