初体験

諏訪と言えば諏訪湖。

諏訪湖と言えばわかさぎ。

ということで人生初、わかさぎ釣りしてみました。

諏訪湖に浮かぶ謎のビニールハウス。

これが舟の正体。ドーム船という。中はあったかい。

皆さん知っての通り、わかさぎは小さい。だからあたりが分かりづらい。

釣糸を引き上げると「あっ、付いてた。」そんな感じ。

「大物が釣れた!」といっても10cmがいいところ。

確かに地味ではあった。

迫力だの緊張感だのそんなものは微塵もなかったが、

陽だまりの中でとても穏やかな気持ちで釣りを愉しむことはできた。

縁側で日向ぼっこしてるおばあちゃんのように、、、

 

こんな安らいだ釣りは初めてだった。

 

 

真冬に氷の上で穴釣りをしている人。

僕にはできない。

 

 

 

山の幸

僕らは信州のおふくろの味を求めて千代田荘に向かった。

岩魚、天然きのこ、鯉、ふき、野沢菜、そば、など信州を堪能した。

今風に言えば地産地消。

今、こういう料理を食べられる店が少ない。

家庭でもお店でも姿を消している。

明らかに継承していない。

「おばあちゃんは味噌から作っていたんだけどなぁ」と言う話はよく聞く。

昔からあるものは理にかなっている。

その土地の料理はその土地の暮らしそのものだ。

山荘の料理は母娘さんの二人三脚。

味付けはどれも品があって優しい。

山は紅葉が終わり、冬支度を始めてる様子。

実は僕らが今年最後のお客さんだった。

これから山荘も閉めて冬ごもり。来春を待つ。

次回は山菜の時期に伺いたいと思う。

帰り道、鏡湖周辺を歩いた。

チャナメツムタケがひょっこり顔を出していた。

さぁ、僕もこの採れたての茸でスープでも仕込もうかな。

 

今風に言えば地産地消。

 

 

 

昭和の人

うちの近所にある衣温泉。

目の前はよく通ってはいたが何となく入る気がしなかった。

が、今回初めて入ってみた。それも何となく、、、

ご覧の通り超レトロ。昭和を彷彿とさせる。

隣が女風呂だが、ガラス越しにうっすら女性の影が映る。

ちょっと無理して背を伸ばせば向こう側が覗ける。

えっ、こんなんでいいの?

これでいいんだ。これが昭和の良さだ。

いつの間にか僕らはプライベートにこだわり、周りとの距離を置き、

希薄な関係になってはいないか?

自分をさらけ出せる場所はあるのか?

醤油や味噌を借りにいける隣人はいるのか?

怒ってくれる近所のおっちゃんはいるか?

裸のつきあいができる人が何人いるのだろうか?

 

どうやら僕らは何か大事なものを昭和に置き忘れてしまったようだ。

もう少し、人の心の中に踏み込んでいいと思う。

もう少し、自分を人にさらけ出していいと思う。