笑顔

今回は原村の女性農家さんを二人ご紹介します。

まず一人目は、無農薬にこだわる五味さん。

トレビスやポロネギ、ロメイン、紫じゃがいもなど珍しい野菜へ果敢に挑戦する。

僕には本当にありがたい存在。

後ろ姿ならOKということでこんな感じで、、、

立派なトレビス。イタリア料理には欠かせない。

お二人目は前回とうもろこしで登場した小池さん(写真上)

とうもろこしの他にブロッコリー、ピーマン、トマト、ナスを低農薬で育てている。

特別なことはしていないと言うが、小池さんの野菜は味がある。力がある。

口いっぱいに甘さが広がるトマト。

五味さんにしても小池さんにしても、とにかく笑ってる。

いつも笑顔。そして、

青汁のCMに出れそうなくらい、明るく健康的だ。

だから僕もお二人に負けないくらいの笑顔をみんなに振りまこうと思う。

どんなに忙しい時でも、、、

笑顔は忘れてはいけない。

道端に咲くひまわりも笑って見えた。

 

 

精神力

掃除も終わり、「さぁ帰ろうか。」と言う時だった。

トントンとドアを叩く音がした。

同業のお友達、山田君だ。

大きめのダンボールを一つ置いて足早に去って行った。

そうだ、思い出した!大量に採れたバジル届けますって言ってた!

僕らは、すっかり忘れていた。

これがそのバジル。

すがすがしい香りが真夜中のDANLOをたちこめる。

それにしても相当な量だ。

明日、ペーストにしようか。

いや、今日やろう。

マダム明子が言った。(たくましい!)

明子がどんどんバジルを掃除をして僕がペーストにしていった。

ミキサーで回して、詰めてまたミキサーで回して、、、

 

2時間が経過、、、、

 

ようやく、終わりが見えてきた。

ふと気が付くと夜中3時を過ぎていた。

 

長い一日が終わった。

 

僕はこの作業をしながらずっと思っていた。

今年は畑を辞めた。そこに時間は取られていない。

だから作ってくれたものを加工するのにいくら時間がかかっても

それは料理人として当然のこと。

餅は餅屋。と言った以上、当然なこと。

何時になろうと当然なこと。

 

もっと自分に厳しくないといけないな。

精神的に強くないといけないな。

僕は二人に気づかされた。

 

ありがとう、山田君。ありがとう、明子。

 

 

 

 

おもてなし

今日は、友人のT夫婦を家に呼んでホームパーティー。

マダム明子が腕をふるう。

なんだか最近、明子は人を家に招き好いている。

 

もともと明子は料理が好きだった。

辻調理師も卒業している。

しかし、店を始めて明子は料理をしなくなった。

それは、僕が店で賄いを作るからだ。

でも今、明子の何かが目を覚ました。

眠っていた、「料理したい!」という気持ちが溢れ出たのだ。

それは、とてもすばらしいことだ。

しかし、ブームみたいな一過性なもので終わってしまうのでは?

そんな不安が僕の心をよぎった。

 

明子が飽き子にならないことを祈るばかり。