春よ鯉

IMG 1999

只今、鯉に向き合っています。

9年目にして初挑戦。

諏訪湖で養殖しているものです。

鯉は内蔵も美味しいので余すとこなく使えます。

諏訪地方では鯉の洗い、鯉こく(鯉汁)や旨煮などにする。

今でも冠婚葬祭には必ず登場するのが鯉。

地元の人にはとても馴染み深い魚である。

さて、その鯉をどうイタリアンに落とし込むか?

 

豊富なゼラチン質を利用して煮こごりにしたり、パスタやリゾットのソースにしたり、

カルパッチョにしたりと。

いろいろ試した結果、鯉本来のもつ旨味を最大限引き出すには、

スープが一番いいと感じた。

骨からとった出汁、こくのある内蔵、ふんわりとした身。

鯉のすべてを使い切り、なおかつ鯉の味をストレートに表現できる。

 

僕は鯉に大きな可能性を感じた。

そして僕の引き出しがまた一つ増えた。