只今、鯉に向き合っています。
9年目にして初挑戦。
諏訪湖で養殖しているものです。
鯉は内蔵も美味しいので余すとこなく使えます。
諏訪地方では鯉の洗い、鯉こく(鯉汁)や旨煮などにする。
今でも冠婚葬祭には必ず登場するのが鯉。
地元の人にはとても馴染み深い魚である。
さて、その鯉をどうイタリアンに落とし込むか?
豊富なゼラチン質を利用して煮こごりにしたり、パスタやリゾットのソースにしたり、
カルパッチョにしたりと。
いろいろ試した結果、鯉本来のもつ旨味を最大限引き出すには、
スープが一番いいと感じた。
骨からとった出汁、こくのある内蔵、ふんわりとした身。
鯉のすべてを使い切り、なおかつ鯉の味をストレートに表現できる。
僕は鯉に大きな可能性を感じた。
そして僕の引き出しがまた一つ増えた。