野菜リレー

夏に紹介した小池さん(のご主人)。

原村を代表する野菜農家だ。

この時期は真澄の蔵人として休む間もなく働いている。

そんな忙しい中、真澄の副杜氏と一緒にDANLOに食べに来てくれた。

僕は嬉しかった。

なぜなら農家の人はあまり外食をしないから。ましてはイタリア料理となればなおさらだ。

 

小池さんが「うまい!うまい!」と言いながら豚肉を頬張ってる姿が嬉しかった。

最後のデザートで、かぼちゃのクレームブリュレを小池さんは食べた。

そのかぼちゃは小池さんが育ててくれたものだ。

感慨深げに少しずつ味わっていた。

 

おや?誰かと電話している。

どうやら相手は奥さんのようだ。

この感動をすぐさま伝えたかったようだ。

「あのかぼちゃが姿、形を変え、こんなにおいしくなって人の口に入っていくんだなぁ。」

 

 

自分が作った野菜が最終的にどう消費者に食べられているのか?

そして、どういう顔(表情)でお客さんは食べているのか?

その姿を見て欲しかった。

で、自分でも実際に食べて感じて欲しかった。

 

作り手とそれを使う者との意識を近づけたい。

そう思うから、小池さん(生産者の方)が来てくれたことは本当に嬉しい。

 

 

技術の進歩

瀬戸内から届いた魚たち。

海のない長野県だが、今は新鮮な魚が手に入る。

昔は富山や新潟からブリを塩漬けにして何日もかけて運んだという。

その名残りか諏訪では今でも正月にブリを食べる習慣がある。

この山国で鮮度の良い魚を頂けるのは、ほんと最近になってからだ。

改めて配送技術に感謝したい。

そしてその新鮮な魚たちを生かすも殺すも料理人次第。

素材と向き合う日々が続く。

 

 

自然と向き合う

僕は洋梨を買うときここに来る。

塩尻にある塩原農園。

今頃は5~6種類の追熟した洋梨が売っていて、食べ頃のもの、

やや硬いものなど用途に応じて好みを言えば出してくれる。

もちろん果樹園なのでりんご、梨、葡萄、プルーンなどいろいろ揃っている。

今年は台風15号のせいで飯田、伊那地方の洋梨が市場に出回ってない。

この塩原農園は最小限に留めた。と言っていた。

台風や雹への対策は年々強化していると言う。

 

自然が相手だ。本当に難しい。頭が下がる。