伊那にある生産者直売所、グリーンファーム。
この時期になると行く頻度が高くなる。
お目当てはアスパラ。今頃のものは軟らかく甘みがある。
諏訪でも手に入るが、あえて伊那まで行く。
それは、鮮度だ。鮮度が違うからだ。
アスパラは野菜の中でも特に味や香りが落ちやすい。
そのためだ。
飯田、下伊那は一早く春を迎える。
それは、県内一山菜が早いと言うこと。
もう、こしあぶらも登場していた。
これから、DANLOは山菜劇場の幕開けです。
高島城の桜が見頃を迎える。
この城は通称、諏訪の浮城(水城)と言われ、当時は諏訪湖に突き出ていた。
織田信長、豊臣秀吉の下に仕えていた日根野高吉という武将が築城。
7年という異例の短さで完成させた。
この工事に携わった村人たちの労役は計り知れない。
1598年に高島城が完成。諏訪藩初代藩主となる。
その後、諏訪頼水が2万7千石で入封。
明治維新まで、大きな反乱もなく諏訪の治安を守っていった。
奈良時代の貴族の行事が起源といわれる花見。
徳川吉宗の時代には庶民に広まっていったという。
何百年も毎年春に桜が咲くと花見をしてきた日本人。
桜は日本の文化そのものである。
自粛する必要ないと思う。
桜だって僕だってみんな再起を誓っている。
その気持ちに変わりはないのだから、、、
先日、河口湖のイタリアン、CASA OSANOへ足を伸ばした。
ここは計画停電の地域で、先の見えない不安を、僕らは小佐野夫婦から聞いていた。
だから、長野と山梨とでは明らかに状況が違うし、心境が違う。
河口湖の町は静まり返っているという。
小佐野さんは言っていた。
こんな時だからこそ気づいたことがある。
それは、お客さんを迎え入れる気持ち。
「来てくれて、本当にありがとう。」という一番シンプルな気持ち。
改めて、そう思えるようになったという。
忙しいと、こんな当たり前の事が薄れてしまう。
見えなくなってしまう。
だから忙しい時ほど、気をつけなくてはいけない。
肝に銘じなくてはいけない。
一足お先にと甲府の桃と桜は花を咲かせた。
毎年、何があっても必ず花を咲かせる。
今年の桃や桜は何だか逞しく見える。
僕もこの花のように、心強く生きる。