狩り始め

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高島城の桜も咲き始め諏訪にも春がやってきた。

気温も20℃を超える日がある。

この時期僕らの狩りといえばアミガサタケだ。

春のきのこだ。

めぼしいとこは回ってみた。

しかし、どうやらまだのようだ。

今年は去年より遅いな。

もう少し待つとするか。

せっかく遠出したのに坊主で帰るわけにはいかない。

よし!予定変更。そこで、、、

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ふきのとうをこれでもかっていうくらい採ってみた。

でも、何か燃えない。わくわくしないのだ。

同じ狩りでも山菜ときのこは全然違う。

山菜は毎年同じ所に必ず生える。

しかも一回に採れる量がはんぱない。

つまり場所さえ知っていれば簡単に手に入るのが山菜なわけ。

だからその辺がわくわくドキドキしないのだ。

 

たくさん採ったはいいけど。どうしようかなぁ。

近所の人におすそ分けしようかな。

 

 

 

 

 

地方の強さ

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先日、茨城県つくば市にあるピッツェリア、アミーチに行ってきました。

この3人とは15年前、恵比寿のピッツェリアで一緒に働いた仲間なんです。

お店が今年10周年を迎えてお祝いに駆けつけたんです。

みんな、あの時と何も変わってなかった。

陽気で楽しく料理を作っている姿を見て嬉しくなった。

彼らの姿勢がお店の空気を作っている。

まるでナポリに来たかのような陽気さがこの店の売りだ。

彼らは気質は南イタリアに合っている。

いや、あえて体現しているのかもしれない。

ぶれずにこのスタイルを貫いてきたからこそ10年続いたんだと思う。

地方でやるということは地元の人に支持されないと生きていけないということ。

それは僕がよく知っている。

アミーチもDANLOも店のスタイルを崩さなかった。

だから10年続けることができたんだ。

店のスタイルとは、つまり自分の信念。

 

お互い、自分を信じて前に進もう。

10周年、本当におめでとう。

 

地方のほうが都会より断然面白い。

東京では味わえない感動が地方にはある。

だから、僕はこれからも諏訪で生きていく。

 

 

 

 

自分にない能力

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佐久の望月にあるチーズ工房に行ってきました。

去年オープンした新しいお店です。

ここの主人は経歴が面白くて元々はホンダF1のエンジニアで

趣味でチーズの鑑定士や審査員もしていたという。

いろんなチーズを食べて尽くしていた中で、

自分が美味しいと思うチーズを作りたくなったという。

一生安泰の地を捨ていばらの道を選んだ。

3年自宅で試行錯誤しながら自分でも納得できるものが出来上がった。

これなら売れる。

不安もあったが勝負を賭けた。

そして、念願の自分の工房を去年の暮れにオープンした。

 

と、まぁ簡単に書きましたけど、すごくないですか?

チーズってそんな簡単に作れませんよ。

牧場で何年も働いたわけでもないし、どこかの工房で修業したわけでもない。

それで美味しいチーズなんて、、、無理でしょ。

僕は正直疑っていた。

ご主人に勧められ、それぞれ味見をしてみた。

うっ?うっ!うまい。何だっ!この完成度は。

センスでここまで出来るのか。いやセンスだけではここまでのものは作れない。

その疑問を素直に主人にぶつけてみた。

そうしたらこんな答えが返ってきた。

「車もチーズも作り方は同じですよ」

えっ?何それ、全然違うでしょ!

 

そうか、そういうことか。

物事の道理がわかっている人はどんな作品でもそのプロセスは一緒で

自分の中に方程式を持っているんだ。それは、どんな物でも対応できる能力を持っている

ということなんだ。

 

そんな能力、欲しい、、、