佐久の望月にあるチーズ工房に行ってきました。
去年オープンした新しいお店です。
ここの主人は経歴が面白くて元々はホンダF1のエンジニアで
趣味でチーズの鑑定士や審査員もしていたという。
いろんなチーズを食べて尽くしていた中で、
自分が美味しいと思うチーズを作りたくなったという。
一生安泰の地を捨ていばらの道を選んだ。
3年自宅で試行錯誤しながら自分でも納得できるものが出来上がった。
これなら売れる。
不安もあったが勝負を賭けた。
そして、念願の自分の工房を去年の暮れにオープンした。
と、まぁ簡単に書きましたけど、すごくないですか?
チーズってそんな簡単に作れませんよ。
牧場で何年も働いたわけでもないし、どこかの工房で修業したわけでもない。
それで美味しいチーズなんて、、、無理でしょ。
僕は正直疑っていた。
ご主人に勧められ、それぞれ味見をしてみた。
うっ?うっ!うまい。何だっ!この完成度は。
センスでここまで出来るのか。いやセンスだけではここまでのものは作れない。
その疑問を素直に主人にぶつけてみた。
そうしたらこんな答えが返ってきた。
「車もチーズも作り方は同じですよ」
えっ?何それ、全然違うでしょ!
そうか、そういうことか。
物事の道理がわかっている人はどんな作品でもそのプロセスは一緒で
自分の中に方程式を持っているんだ。それは、どんな物でも対応できる能力を持っている
ということなんだ。
そんな能力、欲しい、、、