夜中、車をふっとばし、朝方真鶴に着いた。
1時間仮眠をとって僕らの船は港を出た。
僕らの目的は甘鯛を釣って、DANLOで提供することだった。
大きな発泡スチロールを船に乗せ、意気揚々とずぶの素人は大漁を想像していた。
しかし現実は甘くない。
5時間で釣れた唯一の甘鯛がこれ。
おまけに船酔い。だから釣れてもこんな顔。
そして、ここは海の上。当然、僕だけ帰ることはできない。
残り1時間はベンチで寝ていた。
僕にとって辛く、苦い経験となった。
しかし、一緒に行った仲間のおかげで、今夜は魚づくしのパーティーができそうだ。
期待が膨らむ。
食材調達に貢献できなかった私は料理でみんなに貢献するしかなかった。
うまい、うまいと言いながら、あっという間にきれいに平らげてくれた。
そのみんなの食いっぷりが嬉しかった。
こういう時、実は、ちょっとプレッシャーを感じる。
釣りは素人でも料理はプロなわけだから、いいとこ見せなきゃって思う。
船の上ではかっこ悪かったけど、台所の前ではかっこよかったよ!(声 仲間たち)