国策として進めるTPP。
地産地消でやってきたDANLO。
ここに大きな隔たりを感じる。
国がやろうとしていること。
自分がやろうとしていること。
あまりの違いに僕は立ち止まる。
長野県で店をやる意味をずっと考えながら今までやってきた。
ここにしかない食材、それらを生かす料理。心地よい接客。
それだけを考えてやってきた。
日本の畜産の現状を知れば知るほど本当に切なくなる。
こんな状態で持続可能な農業なんて永遠に叶うはずがない。
それどころか国はTPPに合意した。
それは、つまり日本の農業を切り捨てた。ということ。
僕はそう解釈している。
そんな中で僕の心は揺らいでいる。
自分の出したい料理とは?
使いたい食材とは?
レストランの役割とは何か?
来てくれるお客さんに何を伝えたらいいか?
ただおいしければいいのか?
その答えはそう簡単には見つからない。
だから日々模索しながら葛藤しながら前に進むしかない。
僕が理想とする国家とは、「持続型農業」ができる国家。
なぜなら、
食べるものさえあれば人は生きていけるから、、、