名護市にある博物館。昔の沖縄の生活様式が展示されている。
昔と言ったって50年前の話。
つい最近まで各家庭で豚や山羊を飼っていて生活に密着していた。
その中でもフールという飼育兼便所はとても興味深い。
人が用をたすとそれを豚が餌として食べていたという究極のリサイクル施設。
こんなにも豚と共に生きてきた日本人は沖縄の人だけだ。
しかも600年も前から豚を食べていたという。
琉球王国時代、中国との交易で豚の飼育が一気に広まったようだ。
今日もまた生産者の一人、我那覇 明さんと出会う。
豚1万頭を飼う大規模な個人農家である。
明さんは沖縄では有名人で畜産業界で知らない人はいない。
やんばる島豚という独自のブランド豚を作り出した人だ。
試行錯誤を20年以上繰り返し今の形になったようだ。
えさも独自の配合で麦を主体に泡盛粕、糖ミツ、与那国島原産化石さんご、
オリオンビール完走酵母等をブレンドしている。
衛生管理の行き届いた豚舎、最新の汚水処理施設、こだわり抜いた明さんの情熱がすべてに
宿っている。
どれひとつ欠けてはいけない。すべてに気をはっていないとおいしい豚にならない。
明さんの貫いた精神がおいしい豚を生み出している。
そんな印象だった。
僕のどんな質問にも笑顔で応えてくれた明さんは、名前の通り、明るくおおらかな人だった。
嫌な顔ひとつせず、包み隠さず何でも話してくれたことに今でも感謝しています。
豚でつながる縁。なんかいい。
なんかおもしろい。
なんか不思議。
初めて合った人とこんなにも熱く話せることが、、、
沖縄が熱いのは日差しだけじゃない。
人も熱い。