ワイン造りの精神

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先日、藤原さんに誘われて東御市にあるシクロワイナリーに行ってきました。

今日は収穫ではなく病果取りのお手伝いに来ました。

熟せば熟すほど甘さがのっておいしくなる赤葡萄。

ギリギリまで収穫をのばします。

その反面虫や蜂、鳥、いたちなどの動物たちが狙っている。

つまり収穫量が2〜3割は必ず減る。

天候もふまえて収穫するタイミングが非常に難しく、味にものすごく左右する。

楽な方に流されない生産者飯島さんの頑なまでの信念を感じる。

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飯島さんは元自転車のプロ選手。

トップアスリートのストイックなまでの精神がワイン造りに生きている。

いや、妥協を許さない精神がないといいワインはできないのかもしれない。

そうとうメンタルが強くないとできないのかもしれない。

毎日黙々と夫婦2人だけでこの作業をしていると思うと僕は気が遠くなった。

たかが2時間足らずで腰が痛くなって疲れてしまった私。

僕には無理だ。ワインは無理だ。

飯島さんに限らずワインを造る生産者の方々に会って思うことがある。

みなさん共通して変態であるということ。(もちろんいい意味で)

情熱や愛を超えたところにいる気がする。

努力やストイックな自分をむしろ楽しんでいるような。

生きている酵母の泡を見て癒されるとか言うんですよ。

何時間でも見ていられるとか。

これって変態の域ですよね。(いい意味で2回目)

僕は料理は好きだけどそこまでではない。

そこまでにはなれない。

もっと現実的で打算的かもしれない。

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残りの人生を賭けてワイン造りにすべてを注ぐ人たちへ。

この畑が何十年いや何百年も続いていることを僕は想像する。

勇気と覚悟をもった人がその時その時代でバトンタッチしながら続いていくことを願う。

人はいつかいなくなるけど畑は残る。

歴史上こんなに長く続いている職業はワイン造りだけかもしれない。

だからこそワインを造る人はのめりこんでしまうのだろう。

 

やっぱり変態になるのも無理はない。(いい意味で3回目)