僕たちの行動範囲は、長坂まで広がった。
それは、「インノ」というパン屋があるから、、。
そこのご主人は、まじめで、誠実で、まてな人だと思う。
(一度も話したことないけど、、)
パンを見れば分かる。
料理もそうだが、その人の性格が出るものだ。
僕は、きちっきちっと正確に、日々同じものを作るのは得意じゃない。
ライブ感のあるレストランは、僕の性に合ってると思う。
パン屋は、マラソン(持久力)。レストランは、短距離走(瞬発力)。
粉をしっかり感じる正真正銘のパン屋。
パンが好きな人はぜひ。
店の灯りを消そうとした時、ふと、Sさんが現れた。
手には、何やら箱を持っている。
きのこだ!!
「シェフ、このきのこで料理作って!で、みんなで食べよう!」と言う事だ。
早速、頭をひねり、僕は4品程作った。
イセハラ(山梨県)の白ワインと共に小さな宴会(3人)が、始まった。
どれも、申しぶんのない、おいしさだった。
それは、腕がいいのか?それとも素材の力か?
両方という事にしておこう。
そして、
「このきのこ達が、ちゃんと成仏できるのはDANLOさんしかない!と思って
持って来たんだ。」と、Sさんは言った。
うれしかった。
そして、僕は、この予期せぬ展開を楽しみながら、きのこと向き合えることができた。
自然の恵みとSさんに
ありがとう。