世界の刺激

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そろそろ閉めようかと思った時、

これから8名は入れますか?

誰かと思ったら真澄のかっちゃんだ。

今宵、かっちゃんが連れて来たのは香港の方々。

真澄の蔵見学のために諏訪に来たようだ。

彼らはとにかく日本酒大好き。でも今宵はワインで締めたいようだ。

イタリアの小さなワイナリーのいいワインが飲みたいという。

みんなとてもワインに詳しい。

日本のワインも相当知っていた。

 

マダム明子が選りすぐったワインをあっという間に6本空けてしまった。

さんざん他で飲んで来た後だよね、、、

しかも、ちゃんと味わって飲んでるからすごい。

恐るべし、香港人。

とにかくみんな威勢がいい。

彼らから満ちあふれるパワーを感じた。

 

諏訪にいるとこの静けさに慣れてしまう。

でも所変われば事情は違う。

知らないうちに世界は進んでいる。

エネルギッシュに動いている。

貪欲に力強く生きている。

 

この状況に慣れてはいけない。

彼らを見てそう思った。

 

 

 

また週末?

今日は諏訪のイベント、をかしまつり。

年に一度のDANLOランチ。がしかし、、、

あいにくの大雪。

にも関わらず足を運んでくれたみなさん。

ありがとうございました。

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前菜盛り合わせ 左から

ズワイガニのコロッケ 鶏のガランティーヌ

レバーパテと干し柿のカナッペ ニジマスとお米のサラダ

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ウズラ豆のスープ リコッタ添え

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帆立貝と雪中キャベツのパンタッチェ からすみがけ

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オレンジのセミフレッド キャラメルソース

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スフレショコラ ベリーのソース バニラアイス添え

 

神様!

次降る時は週の前半でお願いします。

 

 

 

信頼関係

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先日、DANLOで懇親会を開いた。メンバーは、、、

小谷放牧豚の生産者、小谷村役場の方、農協の方、まる公(お肉屋)さん。

計12名が集まってくれた。

僕らが是非来てほしいと頼んだのだ。

やっと実現した。

みなさん!遠いところ来て頂いて本当にありがとうございました。

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もちろん僕は小谷放牧豚のフルコースでみなさんに料理を振る舞った。

豚の耳、舌、ほほ、内蔵、バラ、肩ロース、脂などそれぞれの部位を出した。

自分たちが育てた豚を食べてもらう。

この会の主旨はそんな単純なものだった。

 

実は生産者の人たちは自分たちが育てた豚を食べていない。

野菜と違ってその場で食べられないからだ。

肉というものは一筋縄ではいかない。

いろんな人を経由して、いろんな行程を経て商品となる。

だからこそそれぞれの信頼関係が重要になってくる。

その関係がどこかで崩れると一瞬にして粗悪なものになる。

だからこういう会はとても意味があると思っている。

 

それぞれ立場が違う者たちが一同に集まっていろんな話をする。

自分たちが育てた豚を食べる。お酒を呑む。

また話が盛り上がる。

もう知らない人はいない。

今日ここでみんなと逢った。

顔が見える関係。

それが一番確かなものを生む。

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僕はお客さんから直接

「この豚本当においしいね〜」

と言われる。

僕はこの言葉を何度も耳にしている。

でも生産者の人たちはその言葉を聞くことが出来ない。

だから僕が伝えるしかない。

「お客さんがこの豚本当に美味しいって言ってました」と。

 

僕ら料理人はうまいもん作っていればそれでいいのか?

そうじゃない。

いろんな声を吸い上げて生産者の人たちに伝える。

それは僕ら料理人の役目である。

それをしないといいものを作ってくれる人が確実にいなくなる。

 

僕ら料理人は生産者がいないと何もできない。

生きていけない。

 

だからこういう会が必要なんだ。