信頼関係

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先日、DANLOで懇親会を開いた。メンバーは、、、

小谷放牧豚の生産者、小谷村役場の方、農協の方、まる公(お肉屋)さん。

計12名が集まってくれた。

僕らが是非来てほしいと頼んだのだ。

やっと実現した。

みなさん!遠いところ来て頂いて本当にありがとうございました。

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もちろん僕は小谷放牧豚のフルコースでみなさんに料理を振る舞った。

豚の耳、舌、ほほ、内蔵、バラ、肩ロース、脂などそれぞれの部位を出した。

自分たちが育てた豚を食べてもらう。

この会の主旨はそんな単純なものだった。

 

実は生産者の人たちは自分たちが育てた豚を食べていない。

野菜と違ってその場で食べられないからだ。

肉というものは一筋縄ではいかない。

いろんな人を経由して、いろんな行程を経て商品となる。

だからこそそれぞれの信頼関係が重要になってくる。

その関係がどこかで崩れると一瞬にして粗悪なものになる。

だからこういう会はとても意味があると思っている。

 

それぞれ立場が違う者たちが一同に集まっていろんな話をする。

自分たちが育てた豚を食べる。お酒を呑む。

また話が盛り上がる。

もう知らない人はいない。

今日ここでみんなと逢った。

顔が見える関係。

それが一番確かなものを生む。

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僕はお客さんから直接

「この豚本当においしいね〜」

と言われる。

僕はこの言葉を何度も耳にしている。

でも生産者の人たちはその言葉を聞くことが出来ない。

だから僕が伝えるしかない。

「お客さんがこの豚本当に美味しいって言ってました」と。

 

僕ら料理人はうまいもん作っていればそれでいいのか?

そうじゃない。

いろんな声を吸い上げて生産者の人たちに伝える。

それは僕ら料理人の役目である。

それをしないといいものを作ってくれる人が確実にいなくなる。

 

僕ら料理人は生産者がいないと何もできない。

生きていけない。

 

だからこういう会が必要なんだ。