のびしろ

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今年もやりきりました。クリスマスコース

毎年のことなのに緊張します。

色の使い方、魅せる演出。手のこんだ料理。

普段とは明らかに違います。

神経使います。

トラットリアからリストランテになるわけですから

自分が今持ってる技を総動員させて臨むわけです。

逆に言えば、クリスマスコースが今の僕の実力とも言えます。

今年はよく考えて組み立てて集中して精一杯やりきった気がします。

来てくれたみなさん、ありがとうございました。

 

今年で9回目のクリスマスコース。

色あせず輝き続けるのは本当に難しい。

でもその理想に近づく努力はしなければいけない。

苦しくても、ひきだしが空っぽになっても

逃げてはいけない。

諦めてはいけない。

 

まだ僕には伸びしろがある。

そう自分に言い聞かせている。

 

 

 

 

 

 

あまちゃん

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東京、幡ヶ谷にある中華料理のお店。チャイナハウス。

これは熊の手の煮込み。

鮑の出汁を含ませ、くせのない絶妙なお味。手の甲についてるゼラチンも旨い。

実はこの熊の手、元々DANLOの冷凍庫にあったもの。

以前、僕が白州の猟師さんから熊を一頭分丸々もらったとき、手だけはどうしたらいいか分からず

そのまま冷凍庫で眠らせていた。

ある日、お客さんのHさんがDANLOに来てくれて料理やレストランの話をしているうちに、

「東京においしい中華料理のお店があって、しかも普段食べない食材が出てくるおもしろいお店。」という。

そこで僕は「ここしかない!」と思い、Hさんに相談して無事熊の手を最高の形で成仏させることができたのだ。

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こちらはチョウザメの薬膳スープ

ゼラチンたっぷり。品の良いお味。体がポカポカしてきた。

出てくる料理どれもおいしくて品があります。

今回のお任せコースはそんなにDEEPではないようです。

Hさんに話を聞くとそんなものも!という珍品が出てくることもあるようです。

人間以外なんでも料理してしまうものすごいシェフなんです。

僕の想像を軽く超えている料理人です。

これが中国料理の真髄なんでしょうか。

同じ料理人として考えるのは、場違いな気もします。

いや〜とにかく圧倒されました。

いろんな意味で、、、

鹿や猪、熊を店で出すのに躊躇している私なんてシェフから見ればかわいいもんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オイシワス(美味師走)

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五島から旨そうな魚たちが届きました。

さば、いさき、あじ、連子鯛、カンパチ、あおりいか。

最近、五島のお魚にはまってます。

海水温がぐっと下がるこの時期は魚の身が締まり、脂が乗ります。

今が旬の魚たち。

ぜひ召し上がれ!

 

今年も残り1ヶ月。

気負わず平常心で過ごしたいと思います。