適材適所

僕たちの行動範囲は、長坂まで広がった。

それは、「インノ」というパン屋があるから、、。

そこのご主人は、まじめで、誠実で、まてな人だと思う。

(一度も話したことないけど、、)

パンを見れば分かる。

料理もそうだが、その人の性格が出るものだ。

僕は、きちっきちっと正確に、日々同じものを作るのは得意じゃない。

ライブ感のあるレストランは、僕の性に合ってると思う。

パン屋は、マラソン(持久力)。レストランは、短距離走(瞬発力)。

粉をしっかり感じる正真正銘のパン屋。

パンが好きな人はぜひ。

 

 

ささやかな宴

店の灯りを消そうとした時、ふと、Sさんが現れた。

手には、何やら箱を持っている。 

 きのこだ!!

「シェフ、このきのこで料理作って!で、みんなで食べよう!」と言う事だ。

早速、頭をひねり、僕は4品程作った。

イセハラ(山梨県)の白ワインと共に小さな宴会(3人)が、始まった。

 

どれも、申しぶんのない、おいしさだった。

それは、腕がいいのか?それとも素材の力か?

両方という事にしておこう。

そして、

「このきのこ達が、ちゃんと成仏できるのはDANLOさんしかない!と思って

持って来たんだ。」と、Sさんは言った。

うれしかった。

そして、僕は、この予期せぬ展開を楽しみながら、きのこと向き合えることができた。

 

自然の恵みとSさんに

ありがとう。

 

秋の味覚

多分、今年最後のバーベキュー。

千代田湖の畔。ここは、僕らのお気に入りスポット。

今日の食材紹介!

秋刀魚、じこぼう(この近くで採った)、松茸(さすがに買った)、小谷放牧豚etc..

と、秋の主役が勢ぞろい。

どれも、持っている実力をいかんなく発揮していた。

僕らは、自然の中で食する喜びと、秋の味覚を堪能した。

 

 終わりに近づく頃、山は、急に肌寒くなり、夕暮れ時の湖面には、

いわし雲が映っていた。

 

それは、これから諏訪にやってくる長い冬の合図かもしれない。