伝統食

奈川村にある一軒の蕎麦屋に立ち寄った。

このあたりの郷土食、とうじそばである。

一箸分のそばを「とうじ籠」(写真)に入れてしゃぶしゃぶのように頂く。

 そばを投げ入る様から「投汁そば」とも言う。

かつては冠婚葬祭のごちそうとして振る舞われた。

お米も採れず、寒さ厳しいこの地域が生み出した誇り高きそばである。

充分味わって食べよう。

腹ごしらえも済ませ今日の大本命、清水牧場に向かう。

一年半ぶりの再会。

早く、清水さんの笑顔を見に行こう。

                             つづく

一日天下

6月7日。

ただの平日の火曜日と思ってる人。

違うんです。この日は特別な日なんです。

もう、お分かりですね。

そう、僕が38年前に生まれた日なんです。

みんなを代表して僕が言います。

「おめでとう!」

家に帰ったら夜食(世間でいう夕食)が待っていた。

マダム明子の手料理の数々。

昼間、僕がいない間に下準備をしていたようだ。

思わぬ展開に「嬉しさ」と「ありがとう」がこみあげてきた。

どれも、品のある優しいお味でした。

料理とは人柄が出てしまうんですね。

神様! 妻の優しさが今日だけで終わりませんように、、、

     明日も続きますように、、、

     

     

     毎日が6月7日でありますように、、、

 

 

 

両立

すいかの産地で有名な松本市波田町。

ここで完全無農薬で野菜を作っている人がいる。

降幡さんだ。

僕は無農薬を疑っていた。

不可能だと思っていた。

おいしくて、見た目がきれいで、生産性も上げて、なおかつ

市場に出す商品にするには、化学肥料やある程度の農薬はやむ終えないと思っていた。

でも降幡さんは可能だと言い切った。

確かに、降幡さんの畑をみれば分かる。

雑草が生えないようにマルチで覆い、虫が野菜に付かないように

手作りの「虫ホイホイ」(写真上)を作ったり、ほかにもたくさん

知恵と工夫に溢れていた。

 生産性と完全無農薬。

この対極にある2つの両立をめざす。

僕は思う。

志の高い人の目はいつも輝いている。

 

間違いなく降幡さんはその一人だ。